老化の原因物質「活性酸素」とそれを取り去る「活性水素」について
- 2021年9月14日
- 2023年7月24日
抗老化薬として、今世界中で最も注目を集めるNMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)。長寿遺伝子を活性化させ、細胞を若返らせることを可能とすることが解明されてきています。
そして今回は、抗老化のアプローチとして外すことのできないもう1つの物質「活性水素」について、詳しくお話したいと思います。
活性水素は、老化を招く原因物質として知られる「活性酸素」を強力に除去し、抗老化・病気予防・アンチエイジングの観点においても早くから注目を集め、広く認知されている物質です。
Contents
老化の原因物質「活性酸素」
老化という病気を引き起こす最も大きな要因の1つは「活性酸素」であると言われています。活性酸素は、体内に侵入しようとするウイルスや細菌を撃退する大切な働きをしてくれますが、一方で過剰に発生した活性酸素は、自分自身の細胞を傷つけてしまう作用があり、このことが以前お話した「細胞のアイデンティティーの喪失」を引き起こしてしまいます。
活性酸素は不安定な物質であるため、安定を求めて細胞の原子や分子から電子を奪って安定しようとします。奪い取られた細胞の構成分子はこの時傷つけられ、これが酸化を引き起こし細胞をサビさせてしまうのです。
「活性酸素」から引き起こされる病気や症状
活性酸素が体内で発生し過ぎると、その危険な力が私たちの身体そのものに害を及ぼします。この過剰な活性酸素による身体の酸化(サビ)こそが、老化の犯人であり、様々な病気を引き起こす元凶であると言われます。まさに「活性酸素は万病の元」と言われる所以です。
過剰な活性酸素の害により引き起こされるあらゆる症状や病気には、私たちが日頃よく耳にし、身に覚えのあるものも多くあります。以下に代表的なものをみていきましょう。
【過剰な活性酸素による害】
・免疫力の異常:ガン、アレルギー、喘息、アトピー、鼻炎、口内炎など
・新陳代謝の滞り:老化、疲れ、肩こり、筋肉疲労、慢性頭痛、腰痛・関節痛、
体力低下、骨粗鬆症、下腹部のたるみなど
・自律神経のアンバランス:高血圧、不眠、うつ、慢性便秘、不定愁訴など
・動脈硬化のリスク:脳卒中、心筋梗塞、狭心症など
・内臓:糖尿病、肝臓病、腎臓病、薬の副作用など
・脳:認知症、パーキンソン病など
・目:白内障など
・肌:シミ・シワ、たるみ、肌荒れ、カサつき、抜け毛・白髪など
「活性酸素」を発生させる主な要因
細胞をサビつかさせ、老化をはじめとするあらゆる病気を引き起こす活性酸素。この活性酸素を体内に大量に発生させてしまう要因があります。身近な代表例として知られているものを下記に挙げます。
ストレス、不眠、過労、たばこ、アルコール、紫外線、放射線、やけど、食品添加物、酸化した油の摂取、残留農薬・化学物質、ウイルス感染、薬剤の多用、電磁波、過食、過度な運動、大気汚染など。
これらの要因による影響から身を守るためには、まず必要以上の活性酸素を発生させないための工夫、日頃より生活習慣を見直すことが求められます。
しかし、現代の生活環境は活性酸素がより発生しやすい状況に晒されているため、自己の努力によって活性酸素の発生を減らすことには限界があるのも事実です。
それでは、一度発生してしまった過剰な活性酸素を消し去ることはできるのでしょうか。
期待される抗酸化酵素・抗老化食品とその限界
実は、私たちの身体には活性酸素から身を守る抗酸化システムが備わっており、活性酸素に対抗するための体内酵素(SOD、カタラーゼ、グルタチオンペルオキシダーゼ)をもともと持ち合わせているのですが、年齢と共にこの酵素が激減することで活性酸素に対抗できなくなってしまうのです。
そこで身体の外側から抗酸化物質(スカベンジャー)を摂取することで、それを補うことになります。代表的なものとして、βカロテン、ポリフェノール、フラボノイド、ビタミンC、ビタミンE、カテキンなどが挙げられます。
これらを多く含む食品を日頃より意識的に摂り入れることが望まれますが、活性酸素に対抗するほどのスカベンジャーを食品から摂取するためには、実際には不可能なほどの量を食べなければ活性酸素に対抗できるだけの力とはなり得ず、現実的ではありません。またこれらのスカベンジャーを健康食品やサプリメントから摂取しようとしても、スカベンジャーの元となる素材の作物が農薬や化学肥料浸けになっていては本末転倒にもなりかねません。
不老長寿〝奇跡の水″に含まれる「活性水素」
以前より、不老長寿の研究対象として、世界各地の長寿村の現地調査が行われてきました。その結果「奇跡の水」として紹介された水(ドイツ〝ノルデナウの水″、北パキスタン〝フンザ王国の水″、フランス〝ルルドの水″、メキシコ〝トラコテの水″など)を飲んでいる現地の人々に、「病気がない」、「健康なまま長寿を全うする人が多い」、「実年齢より20~30歳若く見られる」ことが分かりました。そして、この奇跡の水を分析したところ、「活性水素」が豊富に含まれていることが確認されました。
その後、「活性酸素が老化の原因である」という研究成果と、世界各地の長寿村で飲まれている「活性水素を豊富に含む水」という関係が大きくクローズアップされ、活性酸素を消去する大本命として「活性水素」が認識されるようになりました。
しかも活性水素は、先に紹介した様々なスカベンジャーの作用とは比較にならないほどの強力な抗酸化作用と優れた特性をもっていることが明らかとなっています。
活性酸素を除去する超抗酸化物質「活性水素」
水素(Hydrogen)は、原子番号1,元素記号Hで表される、宇宙で最も軽く、最も小さい物質です。体内では脳―血液関門を通過できない物質が多い中、最小の元素である水素は通過できないところはないという優れた特性を有します。
通常水素は、水素原子2個で水素分子(H2)となり安定した状態で存在しますが、ここでご紹介する「活性水素」は、水素分子が離れて水素原子(H)となり不安定な状態にあるものを指します。
体内に過剰に発生した活性酸素(O)もまた、同じように不安定な状態で存在しています。そこに活性水素が近づくと活性酸素は電子を奪うために結合。その瞬間酸化還元がなされ、体内に危険な酸化物を残すことなく安全無害な水(H2O)となり、体外に排出されます。
より多くの活性水素を体内に摂取することができれば、過剰に発生した活性酸素を安全かつ強力に消去することが可能となります。
保存が難しい「活性水素」
活性水素はその特性上、簡単に保存ができません。それは、活性水素は不安定な状態であることから、発生した瞬間に空気中の酸素などと結合してしまい、また水素は宇宙で一番小さな元素であるため、密封したとしてもその素材を簡単に通り抜けてしまうからです。
そのため、水素商品として発売されているものの中にパウチタイプのものやペットボトルの水素水などがありますが、水素の分子が包装容器の物質より小さいため、私たちが摂取する時点ではすでに十分な水素が保持されていないものも少なくないため注意が必要です。
実力のある水素サプリを見極めるには
水素の優れた効力を損なうことなく、実力をそのまま発揮するために研究開発された商品があります。それはカプセルタイプの瓶容器で保存された水素サプリメントです。
つくりとしては、水素原子の持っている電子の回転方向に着目し、特殊加工技術を応用することで、水素をミネラルに安定的につなぎとめることを可能としたものです。これにより、水素を吸着したミネラルをパウダー状にし、それをカプセル化することで、劣化の無い状態で長期の保存が可能となり、極めて少量で効率よく摂取ができ、持ち運びにも非常に便利というものです。水素は保存方法で、その実力は全く違ってくると言えます。
またもう1つ、水素サプリの見極め方で大切なことは、通常安定した水素分子を利用した商品が大半な中、あえてより大量の活性酸素との結合を目指してつくられた品質の高い「活性水素」を用いた水素商品を選ぶことを挙げておきたいと思います。