「抗老化薬」として開発が進められているNMNとセノリティクスについて

  • 2021年1月12日
  • 2024年1月17日

最先端の情報に基づき長年の研究を重ねたNMNを現在皆様にお届けしております。
また、弊社は現在提携にて、朝日新聞の記事にもありました「セノリティクス」研究にも携わっております。

2020年12月5日朝日新聞夕刊一面記事

■開発が進められている抗老化薬の例

セノリティクス 炎症を起こす物質を分泌する
老化細胞を体から除く
NMNなど 老化で減る物質。
動物実験で抗老化作用を確認
ラパマイシン 免疫抑制剤の一種。
動物実験で寿命を延ばす効果を確認
メトホルミン 糖尿病薬の一種。
動物実験で寿命を延ばす効果を確認

現在までに10種類以上のセノリティクス薬の候補となる化合物が同定されており、薬の投与によって老化細胞を選択的に排除し、それによって加齢を原因とする種々の症状が緩和され、健康寿命を延ばすことができる可能性を実証する研究が報告されています。

現在多くのバイオテクノロジーベンチャー企業や製薬会社が、米AmazonのCEOであるジェフ・ベゾス氏をはじめとする有名投資家たちの援助を受けて、セノリティクス薬の研究開発に熱心に取り組んでいます。

慢性腎不全や変形性関節症などの治験もスタートしており、加齢性黄斑変性などへの適応に関する研究も進められているようです。また、糖尿病など多くの慢性疾患に対する治療方法の確立も視野に入れた研究が進められています。

セノリティクス薬の候補として同定されている化合物の中には、ダサチニブ(白血病治療薬)のような医薬品もありますが、玉ねぎなどに多く含まれるケルセチンのような天然の化合物もあります。ケルセチンは植物性ポリフェノールであることから、他の植物性ポリフェノールにも同様にセノリティクス活性があるかを検討した論文が2018年に発表されました。

<参考>
EBioMedicine 2018 Oct.
Fisetin Is a Senotherapeutic That Extends Health and Lifespan

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