紫外線と老化の関係性とは?一年を通しておこなう紫外線対策をご紹介

  • 2023年5月16日
  • 2023年12月12日

夏が近づいて気になるのが、強い陽射しのもとで降り注ぐ紫外線。

一般的に紫外線は、夏の季節のものだと思われていますが、実は一年中降り注いでいるのです。

そしてこの紫外線は、体の皮膚や細胞にまで影響を及ぼしています。

そこで今回は、季節・天候を問わずおこなうべき紫外線対策について考えてみることにしましょう。

紫外線とは

気温が高くなってくる春以降、特に紫外線が気になり始める季節です。

 

紫外線とは、波長が10〜400 nmの光線で、目に見える光(可視光線)より短く、X線より長いものです。

虹をみると、一番外側に紫色がありますが、その外側に位置する光だということで、紫外線と名付けられました。

英語ではultraviolet raysと記されUVとも略されます。

 

紫外線が人間に及ぼす影響

紫外線は人間にとって様々な影響を及ぼします。

ビタミンDを合成し骨を強化したり、細菌やウィルスを殺菌するなどといった有益な作用がある一方で、皮膚への影響が強く、日焼けや皮膚の老化、皮膚がんなどを引き起こす要因ともなっています。

この紫外線には、UV-AとUV-Bの2種類があります。

一般的に紫外線を浴びると日焼けするイメージがありますが、この日焼けの原因となるのは全紫外線の約5%しかないUV-Bです。

肌にジリジリと感じられるほどパワーが強く、春先からどんどん量が増え、夏にピークを迎えるものです。

 

実は怖いUV-A

一方、肌への影響が強いのが、全紫外線の大部分を占めるUV-Aです。

このUV-Aはパワーが弱く、肌に浴びても気になりませんが、雲や窓ガラスをも通過してしまいます。

また、夏だけでなく冬の間も大きく量が減ることはなく、1年を通じて大量に降りそそいでいます。

 

このUV-Aこそが、肌への悪影響を及ぼす紫外線です。

UV-Aは肌の奥まで到達し、コラーゲンやエラスチンといった肌を形成している組織にダメージを与えてしまいます。

そしてそのダメージの蓄積によって、肌はハリや弾力を失い、シワが増加することになります。これが光老化と言われるものです。

加齢による老化では皮膚の厚さや色が薄くなっていくのに対し、このUV-Aによる光老化は皮膚が厚くゴワつき、色も濃くなっていきます。

 

このように紫外線といえば一般的には夏のイメージがありますが、実は紫外線対策は一年中必要であることがわかります。

ではこの光老化を避けるための紫外線対策は、どのように行えばよいのでしょうか?

 

紫外線対策はできていますか?

紫外線対策として日傘や帽子などといったものが一般的ですが、先述したようにUV-Aは雲や窓ガラスをも通過してしまう強力な光ですから、日傘や帽子などの繊維も容易に通過してしまいます。

そのため、UVカットのものを選ぶ必要があります。

 

また日焼け止めクリームやオイルなども、紫外線対策にはとても有効ですが、これらは紫外線を吸収したり散乱させたりすることで、肌を守るものです。

ですから塗っている部分はケアできますが、塗っていない部分はケアできません。

UV-Aは繊維を通過してしまうという特性から、露出しているところだけではなく、服で隠れているところにも日焼け止めを塗ることが有効であると言えます。

 

紫外線を浴びてしまったサビた皮膚

日常生活をしていく上で対策を施したとはいえ、紫外線の浴びる量を0にするというのは不可能です。外側から守るだけでなく、内側から守る対策も必要になってきます。

というのも紫外線を浴びた皮膚は、皮脂の中に含まれる不飽和脂肪酸やスクワレンなどが酸化し、過酸化脂肪酸や過酸化スクワレンという物質に変化します。

すると、表皮の細胞に対して細胞障害を引き起こし、くすみなどのトラブルにつながります。

またコラーゲンは、肌が硬くなったり黄ぐすみを引き起こしたりします。

 

これらの大きな原因は「酸化」にあります。酸化とは簡単に言えば「サビ」になります。

つまり、たとえ紫外線を浴びてしまったとしても、皮膚や細胞を酸化させないことができれば、紫外線の悪影響を跳ね返すことができるということです。

そのために体の内側からの対策も必要となってくるのです。

 

加齢に伴う抗酸化作用の低下

実は人間には酸化から肌を守るシステム「抗酸化作用」などが備わっているため、抗酸化物質が体内で生成されています。

しかし抗酸化物質の生成量は加齢とともに徐々に減ってしまうため、酸化の進行スピードが抗酸化を上回ってしまい、ついには酸化が進み、光老化が進行してしまうということになります。

そのため、減ってしまった抗酸化物質を外側から摂取することで、補ってあげることが必要となってきます。

 

抗酸化物質の代表格ビタミンC

抗酸化物質の代表格としてCなどが一般的に知られていますが、ビタミンCは水溶性のため、多量に摂取しても余剰分は尿とともに体外へ排出されてしまいます。

そのためにサプリメントやビタミンCが多く含まれる食品などを一定量、継続的に摂取することが必要です。

 

抗酸化に最も有効な活性水素とは

抗酸化に最も有効なの物質、それが「活性水素」です。

活性水素とは、水素が変化して高い反応性を持ったもので、強い還元性を持つものです。

特に活性酸素の中でも最も有害といわれるヒドロキシルラジカルや一重項酸素に対しても反応し、安全無害な水に還元してくれます。

 

ですが水素は、地球上に存在するものの中で最も小さい分子構造を持つ物質であるため、保存や貯蔵が極めて難しい物質でもあります。

一般的に市販されている水素水などは、製造したときから水素が包装を通り抜けてしまい、摂取する時点ではすでに水素が存在しないということも十分にあり得ます。

 

活性酸素を除去するためには、新鮮な作りたての活性水素を摂取することが必要となってきます。

そのため、体の中で活性水素を産生させることができるサプリメントを効率よく摂取することが、活性酸素の除去に対して大きな期待が出来るものと考えられています。

 

まとめ

紫外線は夏の季節のものだと思われていますが、実は一年中降り注いでいるため対策が必要です。

対策の方法としては、露出しているところだけではなく服で隠れているところにも日焼け止めを塗ることで紫外線予防につながります。

また、ビタミンCを一定量摂取すること、活性水素を適切に摂取することで抗酸化に大きな期待ができるのです。

特に、活性水素を産生させることができるサプリメントを効率よく摂取することで、活性酸素の除去に大きな期待ができるでしょう。